血液ドロドロはあらゆる生活習慣病の温床に…

ldlコレステロールは悪玉コレステロールとも呼ばれるもので、脂肪過多の食生活や食べ過ぎによるカロリーオーバー、運動不足や過度な飲酒、ストレスなどによって内臓脂肪が溜まりすぎて増えるものです。
ldlコレステロールが増えると血液がドロドロになり、血管の壁に付着して血液の通り道も狭くなり、血流の流れが悪くなってしまいます。
活性酸素の影響で酸化が進むと、血栓ができて動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞など死亡にも直結する重大な生活習慣病を引き起こす虞があります。
このほか、ldlコレステロールの数値が正常値より高めの人は糖尿病や肝硬変などあらゆる生活習慣病のリスクが高いとされるため、注意が必要です。

生活の改善で適正体重へ

ldlコレステロールの数値が高い方は、一般的に太りすぎの方が多いため、まずは適正体重に戻す努力をしなければなりません。
BMI値「身長（m）×身長（m）×22」を適正な体重の目安として、食事の量や内容の調整と、ウォーキングなど無理のない運動を基本に少しずつ体重を落とすようにしましょう。
過激なダイエットはリバウンドの原因になり、体重が減ってもldlコレステロールの減少に必ずしも結びつきません。
仕事の忙しさや意志が弱いなど、生活改善がなかなか難しい方は、外食やコンビニ弁当をなるべく控えて、自炊や家庭食に変える、お酒を飲む回数を減らすといったわずかな努力だけでも、それなりの効果が期待できます。

食物繊維やDHA、EPAを含む食べ物を積極的に摂取しよう！

ldlコレステロールを下げるのにおすすめの食べ物としては、食物繊維をたっぷり含む野菜や海藻類、キノコ類や豆類、雑穀などが挙げられます。
なかでも海藻やキノコ類はカロリーもほとんどないため、積極的に食べたい食材です。
食物繊維が老廃物を吸着して体内を浄化し、血液をサラサラにする働きが期待できます。
DHA、EPAを含むイワシなどの青魚にも血液サラサラ成分が多く含まれるため、脂質の多い肉や油ものに変えて、良質なたんぱく質も含む青魚を積極的に食べましょう。